統合失調症

統合失調症で使用する薬の一覧と作用を分かりやすく解説します

統合失調症で使用する薬の一覧と作用を分かりやすく解説します

統合失調症は、実に様々な症状が発現する上に、明らかな原因が判明していないことから、非常に治療が難しいとされている精神疾患の一つです。

しかし、適切な服薬を行うことで、症状を大幅に抑えることが可能であり、精神療法も同時に行えば、高い確率で社会復帰を実現できます。

本記事では、統合失調症で使用される薬に焦点を当てて、使用される薬の種類や具体的な薬名・商品名も併せて解説します。

統合失調症ではどのような薬を使用するのかや、実際に処方された薬がどのようなものかを簡単に知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

お問い合わせやご相談は無料で承っております。下記からお気軽にお電話ください。

統合失調症の病態

統合失調症は、考えやこころのまとまりを失ってしまう精神疾患の一つです。考えやこころのまとまりを失うことで、目的にそぐわない言動をしてしまったり、あるはずもない幻覚や幻聴といった症状が見られます。

そのほかにも、意欲の大幅な低下や感情を失ってしまうなどの、うつ病に近い症状が引き起こされるケースも多いです。

原因ははっきりとは分かっていないものの、統合失調症の患者は、脳の特定領域の異常が見られることは分かっています。

また、統合失調症の患者の多くは、過度なストレスを感じていたケースや、近親者の中に統合失調症患者がいたことから、ストレスや遺伝が大きな原因になっていると考えられています。

統合失調症は、珍しい精神疾患のように思われることが多いものの、日本人の1%が発症する精神疾患とされており、どなたにとっても、他人事にはできない病気と言えるでしょう。

統合失調症で使用される薬の一覧

統合失調症では、主に下記の薬が使用されます。

  • 定型抗精神病薬
  • 非定型抗精神病薬
  • 抗不安薬
  • 睡眠薬(睡眠導入薬)
  • 抗うつ薬

それぞれの代表的な薬も交えながら、解説します。

定型抗精神病薬

定型抗精神病薬とは、脳内のドーパミンのはたらきを抑制する働きを持つ薬のことです。

幻覚や妄想、不安といった、統合失調症の中でも「陽性症状」に分類される、目に見えてわかりやすい症状の改善が期待できます。

ドーパミンの受容体のはたらきを阻害することによって、興奮状態を抑制し、上記の症状を軽減させる作用があります。

また、統合失調症で利用される、定型抗精神病薬の代表例は下記の通りです。

一般名 商品名
クロルプロマジン ウインタミン・
コントミン
フルフェナジン フルメジン
レボメプロマジン レボトミン・
ヒルナミン
ハロペリドール セレネース
ピパンペロン
塩酸塩
プロピタン
スルピリド ドグマチール
・アビリット
・ミラドール

非定型抗精神病薬

非定型抗精神病薬とは、神経伝達物質であるドーパミンだけではなく、セロトニンなどの様々な種類の受容体に作用し、それぞれの働きを抑制する薬のことです。

定型抗精神病薬と比較して、「非定型薬」と呼ばれています。

非定型抗精神病薬も、定型抗精神病薬と同様に、統合失調症の陽性症状を抑制する効果がある薬です。

また、リラックスを促す神経伝達物質である、セロトニンの受容体の働きを抑制することから、陽性症状だけではなく、陰性症状の改善が期待できます。

統合失調症で利用される機会が多い、非定型抗精神病薬は下記の通りです。

一般名 商品名
アリピプラゾール エビリファイ
リスペリドン リスパダール・
リスパダールコンスタ
ペロスピロン ルーラン
オランザピン ジプレキサ・
ジプレキサザイディス
クエチアピンフマル
酸塩
セロクエル
クロザピン クロザリル

抗不安薬

抗不安薬とは、その名の通り不安や緊張を緩和させるための薬のことです。統合失調症では、幻覚などの陽性症状に相まって、日常生活に大きな支障をきたすレベルの不安障害が引き起こされるケースが多く見られます。

抗不安薬を服用することで、不安障害の症状を抑制するとともに、過度な被害妄想を軽減させることも可能です。

抗精神病薬と併せて、多くの統合失調症患者に服用される薬の代表格と言えるでしょう。

一般名 商品名
チゾラム デパス
ジアゼパム セルシン・ホリゾン
アルプラゾラム コンスタン・
ソラナックス
オランザピン ジプレキサ・
ジプレキサザイディス
クエチアピン
フマル酸塩
セロクエル
クロザピン クロザリル

睡眠薬(睡眠導入薬)

統合失調症の患者は、興奮作用によって不眠となることが少なくありません。

不眠は統合失調症をはじめとする、多くの精神疾患の発症・悪化の原因となるため、睡眠薬を使用することによって、睡眠時間を確保し、悪化を防ぐことを狙って処方されます。

睡眠薬は、興奮症状が収まった後であったとしても、不規則な生活を送ってしまう場合は、生活のリズムを取り戻すまで使用するケースもあります。

統合失調症で使用される睡眠薬の代表例は、下記の表の通りです。

一般名 商品名
ニトラゼパム ベンザリン
フルニトラゼパム サイレース・
ロヒプノール
ブロチゾラム レンドルミン

抗うつ薬

使用される機会は多くはないものの、統合失調症によって意欲低下や感情の喪失が見られた際に使用します。

抗うつ薬では、抗精神病薬とは逆に興奮を促す作用があるため、気分が落ち込んでしまっている患者に多く利用されます。

陽性症状が出ている急性期で利用することは滅多にありませんが、急性期が終わった休息期などで、部分的に処方することがあることを押さえておけば良いでしょう。

統合失調症の患者に使用される、抑うつ薬の代表例は、下記の通りです。

一般名 商品名
アミトリプチリン トリプタノール
フルボキサミン ルボックス
ミルナシプラン トレドミン
クロミプラミン アナフラニール

統合失調症と抗精神薬の関係性

統合失調症の患者には、症状に合わせて様々な薬が使用されます。

特に薬の中でも、抗精神病薬は統合失調症の治療を目的とした薬であり、主に幻覚や幻聴、被害妄想などの陽性症状を緩和する効果が備えられています。

ただし注意点として、薬に頼りっきりの治療では根本的な治療には繋がらず、むしろ頼らないための治療を行うことが大切です。

なぜなら、薬の服用による症状の改善は一時的なものであるとともに、服用しすぎると依存性が高まるなどのデメリットが見られるからです。

統合失調症を治療し、社会復帰を実現するには精神療法もともに行い、根本的な治療を行う必要があります。

統合失調症を克服し、社会復帰するまでにやるべきことは、下記の記事で解説しているので、こちらも併せてご覧ください。

統合失調症を治すためにやるべきこととは?治療法や注意点を解説

統合失調症を治すには根本的な治療が不可欠です

本記事では、統合失調症で利用される薬の種類を解説するとともに、それぞれの薬の具体的な薬名や商品名についても紹介しました。

統合失調症を治すためには、計画的な薬の服用はもちろんのこと、精神療法などを用いた根本的な治療が必要不可欠です。

服薬に頼るのではなく、根本的な治療を目指しましょう。

また、銀座のエフェメールホームクリニックでは、統合失調症の患者に向けた在宅医療を行っております。

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